【連載】僕は努力することをやめた。(第6話)

前回までのお話

 

バンドを始めた僕=ゆうじろう は、バンドを始めるキッカケになった人たちがいるスタジオにたどり着く。そして、着々と練習をこなしたゆうじろうは、ついにライブハウスのステージに立つのであった。

 

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ステージに上がる前、

僕の足は震えに震えきっていた。

 

それもそのはずだ。

何故なら、ライブハウスには100人以上のお客さんが来ていたのだから!

 

「あぁあ、、どーしよっ!めっちゃお客さんおるやんけ」

 

僕と僕のバンドメンバーはずっとそればっか。

 

楽器のメンテナスをするなんてすっかり忘れていた。

 

僕らの演奏順は、初めてにして、

トリの1つ前。

 

お酒も回り始めたのか、

お客さんの気分も最高潮に達していた。

 

ついに、ついに、ステージに上がる合図のbgmが流れ始めた。

軽快なリズムでライブハウスを包み込む。

 

曲は、ac/dcのback in black


AC/DC - Back In Black

 

 

ステージに上がった時、僕の緊張はある意味最高潮に達していた!

 

全力で演奏してやるっ!

 なんて、思えるはずもない。

 

僕の頭の中はこれだけだ。↓

 

失敗したらどーしよう。。。。

 

 

ライブハウスは一面が人の顔畑!

 

全ての顔はカボチャとピーマンだと思う事にして、僕はベースを鳴らした。

 

 

 

あれ??

 

そう、僕はあらぬ事かベースのチューニングを、忘れていたのだ。

 

普通、ステージに上がる前に入念にチェックして上がるのが当たり前だ。

 

そんな初歩すら僕は忘れていたのだ。

 

 

嘘だろーーーー!!!

思わず声に上げた。完全に挫折。

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「何してんだよっ!緊張してんなバカ」

ドレッド兄ちゃんが、すぐさま、客席からそう僕に言った。

 

その後も、上手く客席からmcをしてくれて、場をつないでくれた事を今でも忘れない。

 

そして、やっとチューニングを終え、スタートした。

 

その後も緊張していた僕は、

歌詞を忘れるわで、もう、ボロボロ。

 

はっきり言って聞けるもんじゃない。

 

あぁー、もう嫌だ。死にたいわ。

 

3曲終わって、最後の1曲。

 

もう失うものが何もない僕は、

どーにでもなれ根性で、

最後の一曲に向かった。

 

 

すると、今までの演奏とは一転。

最高のパフォーマンスが出来たのだ。

 

演奏に乗せられた、お客さんが、モッシュを起こし、最後にはダイブする人まで現れた。

 

一瞬で今までの失敗は僕の頭から無くなった。

 

スポットライトが僕を刺し続け歌う中、

全力でお客も歌い、踊り狂った。

 

最高だっ!やっぱりやってよかった。

 

心底僕はそう思えた。

 

ライブ後、スタジオの仲間から、

頭を何回叩かれた事だろうか。

 

でも、最後にはみんな笑って、

最後の一曲はよかった!!

 

そう言ってくれた。

 

僕は、この経験で、失敗する事を恐れちゃいけない事を学んだんだ。

 

失敗はして当たり前だし、失敗を失敗に見せないようなくらい演奏が上手く、

かっこよくできるようにもっと練習して、全力でもっと楽しませてやる。

 

そう僕は思った。

 

その後は、月4.5回はライブをやっていた。

 

お客さんが1人とか、いない時もあったが、僕らは遂に、ツアーライブを敢行できるようになったのだった。

 

 

 

【連載】僕は努力することをやめた。

次回  ツアーライブを終えて